1巻で見事自分の冤罪を免れた主人公は美術館へ行くためにバスに乗るのですが、そこでバスジャックに合いある館へ連れて行かれたというところで終わりました。
ここからネタバレあり
主人公に興味を持っていたイケメンな男性が、連続生き埋め殺人事件の被害者犬堂愛珠の弟である犬堂我路でした。なんとなくこの人何かありそうとは思っていましたが、まさかバスジャック犯が3人もいたとは。
連続生き埋め殺人事件の犯人であるバスの運転手の発想が本当にサイコパスで怖かったです。怖いものは隠せばいいんですよ。って、真顔で言うあたりが怖過ぎです。
犯人も捕まりバスジャックの件もあまり責められずに終わりそうだなと思いきや、主人公の家に届いた荷物の中にバスの運転手の手首が入っているという急展開。僕なら一生モノのトラウマ確定ですね。
結局、犬堂我路達は逃走し姿を眩ませましたが、おそらくまた物語の後半で出てくるのではないかと推測しています。
その次の話では、新幹線で広島に行く際に隣に座った女性が読んでいた奇妙な手紙の謎を解く話でした。
謎を解いていくうちに、お母さんからの本当のメッセージがわかったところでいい話だなぁと終われば良かったのですが、その後の1文で背筋が凍りました。やはり普通に謎を解くだけでは終わらないので、最後まで楽しませてくれますね。次の3巻に期待です。
今回もものすごく面白かったです。
真相にたどり着くまでの整くんの推理や、独特の言い回しで真相を語っていく流れがたまらないです。
ファンタジー?やアクションもの描いてる田村先生の漫画なんだよね?と確認したくなるくらいです(失礼)。
何かやりきれないような、心に侘しさが残るところは1巻と同じです。どこか救われるような救われないような、すっきりしたようですっきりしないような結末です。
ここからネタバレあり
ちょっとだけ気になったのは犯人が見つかった後の後日談。犯人の煙草森さんが捕まった後に本当のガロくんとオトヤさんとハヤさんで煙草森さんを移送中の警察車両から奪取し、自ら制裁を与えるわけですが、これまでの緻密な流れから急にワイルド?で残虐になりました。そのギャップにびっくりさせられます。
整くんの「一線を越えてしまった」というセリフの通りなのかもしれませんが、中々がっつり一線を越えた感がすごいです。
整くんとガロくんはどこか分かり合えてる印象があったので、急に2人の間にすごい距離ができた気がして悲しくなりました。でも、これからの展開でまた再会するんだろうな、というニオイがプンプンしてます。
早く再会しないかな。続きも楽しみです。
この後に続く新幹線内での言葉遊び?のショートストーリーも素敵な話でした。
これも後引くものがありますが。
知的好奇心を刺激する漫画、「ミステリと言う勿れ」の待望の2巻!
2巻では全巻に引き続き、バスジャックに巻き込まれた、主人公、久能 整くんとバスに乗り合わせた乗客とのやり取りが始まります。
バスジャック犯は、なぜか山奥にある、屋敷に乗客たちを招待します。それは、バスジャック犯が乗客ひとりひとりを会話や行動を通じて、観察するものでした。
そこで主人公の久能 整くんは、持ち前の洞察力や知識を活かして、乗客ひとりひとりへアドバイスをしていきます。
一見、何も接点のない、乗客たちの会話から、主人公はバスジャックを起こした真の目的を見つけていきます。
点と点が徐々に繋がっていき、謎に満ち溢れたバスジャックの真の目的を明らかにする物語の過程に、時間を忘れるぐらい引き込まれます。
主人公のおかげで、事件が無事に解決するシーンは、読んでいる側のもやもやがすっきりとし、とても清々しい気分になれます。主人公の持つ、洞察力と知識の量に嫉妬してしまうほど、面白い作品です。
また、2巻では、全巻の話の続きの他に2つのストーリーがあります。
1つ目は、新幹線の車内で偶然、隣に居合わせた女性が持っている、謎の手紙のストーリーと突然、「殺されるかもしれない」と言い出す女子高生を手助けする話です。
新幹線の謎の手紙ストーリーは、主人公の持つ、豊富な知識を活かして、手紙に書かれている「絵(暗号)」を解読していきます。パズルのように暗号を解読していく過程は、読んでいる側も話に参加している感覚で、わくわくしながら話を読み進められました。ハッピーエンドで終わるかと思いきや、結末は謎に包まれたまま、ストーリーが終わります。読者側に判断を委ねることで、話に余韻を残し、記憶に残るストーリーになっています。
2つ目は、遺産相続の争いに主人公 久能 整くんが巻き込まれる話です。謎の遺言を解決するため、今まで同様、主人公の類まれな洞察力、豊富な知識を使って、遺言の解読を始めていくところで次巻へ続きます。早く、次の話を読み進めていきたいと思う、飽きの来ない、とても楽しい漫画です。
コメント