「ミステリと言う勿れ(ミステリというなかれ)」、妹に勧められて読みましたー!
主人公が第1話でいきなり容疑者にされたりバスジャックに遭ったり、1巻からハラハラする展開で一気に読み終わってしまった……!!
分類するとミステリー漫画になると思いますが、これまで読んだ推理モノの漫画とは違って、事件を解決するきっかけが人の心の奥を読み解いていくようなストーリーで、主人公・整くんの言葉は現代社会の常識や価値観を覆す深いメッセージが込められてますよね。
ミステリと言う勿れを読んで、なんだかいろいろ考えさせられる部分もあり……1巻を読んだ感想を、ちょっとだけネタバレありでまとめました!
ミステリというなかれ 1巻のネタバレあり感想:容疑者は一人だけ
第1話(Episode1)からいきなりおもしろく、引き込まれました!
主人公・久能整(くのう ととのう)は、突然自宅に訪ねてきた刑事たちに近所で起こった殺人事件の話を聞きたいとして、警察署への任意同行を求められます。
出向いた警察署で、身に覚えのない殺人の容疑をかけられていることを知り、整は自分が無実であることを証明するため、事件の捜査に当たっている複数の刑事たちとの対話を開始。
主人公がいきなり逮捕されるって、推理モノの漫画だとけっこうありがちというか、よくある展開だったりしますよね。
主人公の推理力・観察力や、知能の高さを読者にわからせるための「掴み」として、わかりやすいですし。
「ミステリと言う勿れ」も、そういう感じの始まりかと思ったら、なんと推理らしい推理はほとんどしてない!!😲
整はごく普通の大学生で、警察に知り合いもおらず、この窮地を助けてくれる後ろ盾もありません。
取調室に閉じ込められているあいだに、でっち上げられた目撃者、整の指紋がついた凶器の果物ナイフが見つかり、普通に考えたらもはや言い逃れもできない状況。
それでも動じることなく、自らの記憶力・知識・価値観をもとに、物怖じしない淡々とした口調でときに相手の心をほぐし、ときに深く心に刺さる言葉を投げかけます。
それによって生じた犯人の気持ちのほころびから事態が大きく動き、事件の解決に繋がっていく……というのが、目が離せなくてどんどん読み進めてしまいましたー!!
整は乙部、池本、風呂光ら刑事たちのなにげない日常の話を聞き、自らの考えと豊富な雑学・知識から、彼らの抱える悩みを解決するアドバイスを提示していきます。
特に風呂光さんはペットを失った悲しみに共感を示し、警察という男社会の組織の中で、彼女がアイデンティティを見い出す言葉をかけた整にすこし心を開いた様子。
青砥の過去の経歴や藪の言動にも鋭く言及し、的確に事実を突きつけていくのが、なんかこう……スカッとしますねー!
作者が女性だからでしょうか、男性社会への風刺がけっこう効いてるな~と感じる漫画です。
第1話は、整が刑事たちと交わした会話を糸口に、過去に起きた事件が結びつき、今回の事件の真相が導き出されるお話でした。
自らは動かず、言葉だけで冤罪を晴らすところまで行き着いてしまった整の話が、とにかくおもしろい!
事件とは関係ないことも長々と話してるんですが、「そういえばそうだよね……」と深く頷くことも多くて、それもこの漫画の大きな魅力のひとつですね✨
ミステリというなかれ 1巻のネタバレあり感想:【前編】会話する犯人
バスジャックの事件では、犯人が誰なのかわからなかったですが、解決してみると話の中に伏線があり、犯人のサイコパスな考えにゾッとしました。広島へ行く新幹線の中で、隣の席に座った女性の手紙の謎を解く話では、途中までいい話だと思っていたら最後はゾッとしました。こんな感じで最後にこちらの予想を超えた展開をもってくるので、最後まで目が離せない面白い展開が多く、2巻も必ず読もうと思っています。オススメの推理漫画です。アニメ化してほしいです。
ここからはネタバレありでいきますね。
任意とはいえほぼ軟禁状態になってしまった主人公の久能。そして仲良くなった風呂光に色々調べさせ、久能を犯人だ!と断定していた刑事の企みを見事暴いたのは衝撃を受けました。
休む暇もなく、一気に読み終えちゃいました!
2つ目の話は、バスジャックに遭遇した、主人公が1話と同様、事件の本質を多角的な視点で、バスジャックの真相に迫るお話です。バスジャック犯を説得するわけではなく、バスジャック犯の会話で矛盾点を見つけ出し、その矛盾点を突いていくところに、これもまた、知的好奇心を刺激され、ワクワクが止まらず、面白いお話です。
1巻の最後は、バスジャックが、バスジャックじゃなかったという展開で終わり、次の話が気になって、もどかしい気分になる作品です。
ミステリというなかれ 1巻のネタバレあり感想 バスジャック事件の結末は?
1巻ではバスジャックのエピソードは完結しませんでした。
整たち人質を乗せたバスが山中の犬堂家に到着したところで、1巻は終わっています。
残念ながら、バスジャック編の結末は2巻まで持ち越しです~😭
犯人の目的は一体なんなのか、1巻では謎のままなので、めっちゃ続きが気になります!!
ミステリというなかれ 1巻のネタバレあり感想まとめ
ちょっと変わった主人公、大学生の久能整くんが、色んな視点から物事を捉え、物事の本質に迫っていくお話です。
物事の本質に辿り着くまでの過程がとても面白く、話に惹きつけられます。知的好奇心を刺激する、お勧めの作品です。
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